裏側のホールマーク(刻印)により、Silver Products(Silver Arrow)社の物と断定できる作品。
Fred Harvey Style(フレッド ハービー スタイル)やTourist Jewelry(ツーリストジュエリー)と呼ばれている
1900年代頃よりにアメリカ中西部の観光客向けに制作されたスーベニアとして、販売されていたバングル。
こちらは後にSilver Arrowとなる前の
Silver Products、下にCOIN SILVERのホールマークであり
Fred Harvey Style中期以降の大きな特徴でもある
薄めのバンドよりも、こちらはやや厚手のもので初期-中期の作品にみられる物で
1930 - 40年代頃の作品と判断できます。
その昔、1800年代よりアメリカ各地でゴールドラッシュがおこり
アメリカ国内や世界中から人々が訪れるようになりました。
アメリカ中西部のサンタフェ鉄道をはじめ、汽車が開通し、駅に隣接したお土産屋、ホテル、レストランなどが建ち
観光が盛んになっていきました。
その時の観光業で大成功をおさめたのが Fred Harvey社で
インディアンジュエリーの規格、販売も行っていました。
製造は様々な工房に外部委託していて、その中の一つで有名な工房がSilver Arrow社です。
当時のSilver Arrow社はCOIN SILVER(900シルバー)を使ったジュエリーを打ち出していて
製造委託業者にMaisels Indian Trading Post社を使っておりました。
Fred Harvey Styleと言われる店・工房の中でも
初期に、数百人のネイティブアメリカン(NAVAJO ・PUEBLO)を雇用し
ネイティブアメリカン・また承継した職人が
ジュエリーや工芸品を製作していた数少ない店・工房です。
ボディーを割り開く事で造形するスプリットシャンク(バンド)はインディアンジュエリーの
古典期に生まれた代表的な造形の一つで、NAVAJOの伝統的な造形として
受け継がれたスタイルです。
隙間もデザインとして計算され、センターにターコイズ
両サイドにArrowheadのアップリケ、ハンドスタンプと豪華な仕上がりです。
ターコイズも艶があり、また小傷等もなく、大変状態が良いです。
SIZE: One Size Fits All (内周サイドからサイド14.3cm/開口部3cm、
正面最大値2.2cm)
サイズ調整ができます
(目安として手首周囲15cm〜21cmぐらいまでの方にフィット)