裏側のホールマーク(刻印)により、Maisels Indian Trading Post社の物と断定できる作品。
Fred Harvey Style(フレッド ハービー スタイル)やTourist Jewelry(ツーリストジュエリー)と呼ばれている
1900年代頃よりにアメリカ中西部の観光客向けに制作されたスーベニアとして、販売されていたバングル。
その昔、1800年代よりアメリカ各地でゴールドラッシュがおこり
アメリカ国内や世界中から人々が訪れるようになりました。
アメリカ中西部のサンタフェ鉄道をはじめ、汽車が開通し、駅に隣接したお土産屋、ホテル、レストランなどが建ち
観光が盛んになっていきました。
その時の観光業で大成功をおさめたのが Fred Harvey社で
インディアンジュエリーの規格、販売も行っていました。
製造は様々な工房に外部委託していて、その中の一つで有名な店・工房が
Maisels Indian Trading Post社です。
1923年にMaurice MaiselがNew Mexico州 Albuquerqueに設立。
Fred Harvey Styleと言われる店・工房の中でも
初期に、数百人のネイティブアメリカン(NAVAJO ・PUEBLO)を雇用し
ネイティブアメリカン・また承継した職人が
ジュエリーや工芸品を製作していた数少ない店・工房です。
またMissouri州 Kansas Cityにあった
Silver Products社(Silver Arrow)への製造もおこなっておりました。
当時、スーベニアとして受け入れられるよう軽く(ボディーを薄く)したもので
Fred Harvey Style中期以降の大きな特徴でもあります。
ボディーを割り開く事で造形するスプリットシャンク(バンド)はインディアンジュエリーの
古典期に生まれた代表的な造形の一つで、NAVAJOの伝統的な造形として
受け継がれたスタイルです。
マスプロダクト(大量生産)を推し進めてきた
所謂Fred Harvey Styleですが、機械加工とハンドメイドを使った
ハイブリッドと呼ばれる技法で作られたもので
ハイブリッドと使われているスタンプから、1950〜1960年代と推定できます。
センターにマウントされたターコイズもワレ等なく
目立った小キズも無く、非常に良いコンディションです。
Material:STERLING SILVER
SIZE: One Size Fits All (内周サイドからサイド14.2cm/開口部3.6cm、
正面最大値2.3cm)
サイズ調整ができます
(目安として手首周囲16cm〜21cmぐらいまでの方にフィット)